Levi’s#[sup ®] FROM THE ARCHIVES

LEVI’S®
FROM THE ARCHIVES
VOL.6

リーバイス®のアーカイブ室から :
9リベットを保存する

1989年に作られたLevi’s®のアーカイブ室は、ブランドの歴史を保存しながら、Levi’s®の過去といまを紡ぎ合わせる場所です。ここには服、カタログ、広告、アートなど、世界中から集めた貴重な史料が収められています。アーカイブ室のディレクターであるトレーシー・パネックが、この部屋に詰まった様々な物語をご紹介します。

Levi’s®を象徴する501®ジーンズの150周年イヤーを締めくくるにあたって、私たちは重要なプロジェクトを開始しました。Levi’s®のアーカイブ室にある最も古いオーバーオール、「9リベット」の保存です。私たちが持っているものの中で、このモデルが一番古いLevi’s®であることはわかっていました。デザイナーと協力し合いながら綿密なリサーチを行い、さらにはスミソニアン博物館も訪問して徹底的に調べたからです。シンチバックにリベットがない、股下がガゼットクロッチになっている、のちに右側へ取り付けられるバックパッチがセンターにあるなど、「9リベット」は独特なデザインが目をひきます。コレクションの中でもとりわけ古く、とりわけ大切な一着であることは間違いありません。だから、きちんと修復して保存する必要があると考えたのです。

高度な修復作業を担当したのは、グローバル・デザイン・イノベーションの責任者であるポール・ディリンジャーです。さらなる劣化を防ぐ基礎となる素材には、生地に合ったpH(水素イオン濃度)を持つ綿100%のオーガンジーなどを注意深く選んで使いました。修復は実に綿密で、まずはじめに「9リベット」のゴーストパターン(そっくりそのままの型紙)で内側の構造を支え、それからゆっくりと生地を広げて、もとの形になるようにピンで留めていきました。

修復作業は歴史的に貴重な一着を保存できるようにしただけではありません。Levi’s®のデザイナーたちが貴重な発見をする機会にもなりました。その後501®の150周年を記念して「501エクスペリエンス」という展覧会がサンフランシスコで開かれましたが、展示の主役になったのは復元された「9リベット」オーバーオールです。この復元プロジェクトは、これからもより良いデザインを生み出し続けるためには、過去をしっかり保存することが大事だと教えてくました。近代的なブルージーンズの第1号は、こうしてレガシーとして未来へ生き続けるのです。

「9リベット」の修復プロジェクトを動画で紹介しています。ぜひご覧ください。