MADE IN JAPAN
COLLECTION
最高品質を追求した、
ジャパンメイドのリーバイス®

Levi's® MADE & CRAFTED® MADE IN JAPAN

MADE IN JAPANは、プレミアムセルビッチデニムを使用し、優れたクラフトマンシップとタイムレスな仕上がりを兼ね備えたコレクションです。

良質な日本製の生地を使用した「MADE OF JAPAN」 と、生地に加え、縫製、加工にいたるまで、全ての工程を日本国内で創り上げた「MADE IN JAPAN」。
日本製デニムは、世界最上級ファブリックの一つとして考えられており、ヴィンテージのシャトル織機で織られたセルビッチデニムは世界中で高い人気を誇っています。

日本のデニムの歴史は、第二次世界大戦中にアメリカから日本に古いシャトル織機が送られたことに始まります。日本の職人たちは、オートメーション化された織機ではなく、手作業で織機を操作してきました。現在でも伝統的な織機と、熟練した職人の手によるテクニックによって、デニム一点一点に独特の個性をもたらし、時を経て穿きこむほどに美しさが増すデニムが作られているのです。

MADE IN JAPANは、インディゴカラーのセルビッジ生地を使用し、インディゴカラーのツーホースパッチや日本語で刺繍されたインディゴタブなど、特別なディテールが採用されています。

日本製デニムの物語

日本製デニムのストーリーは、アメリカンファッションと密接な関係があります。日本では1950年代になると、ロックンロールをはじめ、アメリカに関するあらゆることが人気になりました。日本のファッションの世界では職人たちが、長い歴史を持つ精緻な職人技と、その技を絶えず磨いていく伝統をアメリカンファッションにも取り入れていきました。

それこそ、私たちが日本製デニムを使いたいと考える理由です。デニムがほかに類がないレベルの精密な組み立てを持ち、日本の職人技を身につけた職人にしか生み出せない特別なものになるからです。彼らによって、デニムは単なる商品ではなく、アートになります。

日本製デニムの製造方法に関して詳しい情報を集めるため、デニム愛好家にも連絡しました。協力を依頼したのは、東京を拠点とするライターのW. David Marx氏(右の写真)です。Marx氏は日本におけるデニムの起源と、なぜ日本の企業が世界を夢中にさせるデニムを作れるようになったのかを調査しました。その中で広島県福山市のカイハラデニム、そして神奈川県平塚市にある洗い加工と縫製加工の会社、SAABと出会うのです。
「カイハラデニムの物語の始まりは1893年までさかのぼります。当時カイハラは手織りの藍染絣を作っていました。それから何十年もの時を経て、日本で初めて自社でロープ染色ができる会社になります。この染色方法こそ、みんなに愛される生デニムの色落ち感を生み出す鍵でした。カイハラデニムは長い年月にわたってデニムを扱ってきた経験を持ち、旧式のシャトル織機を使った織りなど、昔ながらの製造方法も守っています。だからこそ、多くの工房の中で際立つ存在になったのです。」

KAIHARA DENIM

カイハラ株式会社は、1893年に創業した歴史ある生地メーカーです。創業時から日本伝統の手織正藍染絣の製造を手がけていましたが、需要の変化を受け、1970年代からデニム生地製造に転換。絣作りの技術を応用したロープ染色機を日本で初めて開発し、国産デニムの歴史の礎を築きます。その後、紡績、染色、織布、整理加工というデニム生地製造のすべての工程を手がける一貫生産体制を構築し、世界的なデニム生地メーカーへと成長しました。同社でリーバイス®を担当する玉井剛史さんは、リーバイス®、そして「MADE IN JAPAN COLLECTION」に対する想いをこう語ります。
「カイハラはデニム生地製造をスタートした直後の1973年から、リーバイス®にデニム生地を納入してきました。当時、すでに世界的なアパレルブランドであったリーバイス®は、まだデニムに関するノウハウが乏しかった弊社に厳しい品質基準を提示し、デニムの本質を教えてくれました。カイハラデニムの原点とも言うべき存在であり、世界に打って出るきっかけとなったリーバイス®の『MADE IN JAPAN COLLECTION』に参加できるのはとても感慨深いことです。

弊社はデニム生地の品質に対して絶対的な自信を持っています。その生地をSAABが縫製・加工し、リーバイス®基準の高いクオリティに仕上げた『MADE IN JAPAN COLLECTION』は、きっと多くの人に満足していただけるはずです。“リーバイス®はやはりすごい”、“カイハラデニムは履き心地が良く、色合いも風合いもいい”、“選んで良かった”、そう思ってもらえるようなプロダクトをこれからも手がけていきたいと思います」

SAAB

カイハラと同様、デニム業界では誰もが知る日本企業が、神奈川県平塚市に拠点を置く「SAAB(サーブ)」です。1987年にジーンズの洗い加工を手がける会社としてスタートし、近年、縫製部門も立ち上げた同社は、これまで数々のリーバイス®製品の加工を手がけてきました。「MADE IN JAPAN COLLECTION」でも、縫製から加工までを一手に担っています。
「手作業で自然なダメージ感を作るのは、まさに真の職人技です。SAABではそこに最新のレーザー技術も加えます。新しいジーンズにただちに深みと個性を加える驚異的な技を持っている彼らのような工房とLevi's®が手を組むのは、当然のことでしょう。SAABはハンドメイドデニムを専門とする縫製と加工の会社です。手作業で生地の裁断、縫製、研磨を行い、「MADE IN JAPAN COLLECTION」の絶妙な色落ちや繊細なほつれ感を生み出します。細部に徹底的にこだわり、どこまでも丁寧に作り上げていくのです」とMarx氏は語ります。

そんなSAABの開発部門で10年にわたりリーバイス®を担当している山田ニックさんに、ものづくりのこだわりを聞きました。

「洗い加工はもちろん、卓越した職人技によるハンドシェービングやダメージ加工、最新の機器を使ったレーザー加工まで手がける高い技術力、そして1シーズンに約50型の新たな加工方法を生み出す発想力がSAABの強みです。『MADE IN JAPAN COLLECTION』を手がけるにあたり、我々はリーバイス®側から提示されたコンセプトをもとにイマジネーションを膨らませて、独自の加工方法を提案しました。指示書通りに作るのではなく、我々が開発した新たな加工方法をプレゼンし、リーバイスとともにプロダクトを作り上げていくのが、SAABならではのやり方です。
ジーンズのオリジンであるリーバイス®のプロダクトを手がけることには、やはりやりがいを感じます。これからも日本人ならではのクリエイティブと職人気質を発揮して、世界に評価される『MADE IN JAPAN COLLECTION』を作り続けていきたいですね」

  • 紡糸

    紡糸

    まずはじめに、世界中の産地から注意深く選ばれたコットンを紡ぎます。カイハラデニムの非の打ち所のない感触を作るための第一歩です。

  • 染色

    染色

    デニムに豊かな藍色と独特な色落ちを持たせるために、極めて特別な手法で染色します。だから穿くほどに、時が経つほどに、一段と個性的な一本になるのです。

  • 製織

    製織

    カイハラデニムは、もともとは第二次大戦中にセルビッジデニムの生産で使われていたシャトル織機で、ヴィンテージ感がある、味わいの深い生地を作ります。