INTERVIEW #03

miu

女優/モデル

1996年滋賀県生まれ。モデルとしてCM、広告、雑誌などで活躍するほか、女優として映画、MVに出演するなど、活躍の場を広げている。趣味は音楽鑑賞で、大のミュージック・ラヴァーとしても知られている。
https://www.instagram.com/_miugram_/?hl=ja

miuがリーバイス®
501®を独創的にカスタマイズ!!

1873年5月20日に誕生したブルージーンズ。そのブルージーンズの代名詞であるリーバイス®の501®は「じぶんを表現する自由なキャンバス」として、世界中の人々に愛され続けている。そのブルージーンズのバースデーを記念し、「じぶんをカスタマイズする」というテーマのもと、各界で活躍するクリエイターがリーバイス®のマスターテーラーとともに、自分だけの501®やデニムアイテムを制作するシリーズ企画。第3回目は、モデル、女優として活躍するmiuが独創的な感性で501®をカスタマイズ!! movie: Ayaka Blannon
photo: Kentaro Matsumoto
hair & make-up: Taro Yoshida
text: Kohei Onuki


長く穿き続けることをイメージして


── 今回、リーバイス®のテーラーショップのカスタマイズサービスで、miuさんだけの501®を作ってもらいましたが、miuさんは普段からリーバイス®のジーンズを穿きますか。

miu 「501®はよく穿きますね。新しいジーンズも穿くんですけど、古着屋さんでサイズが合う501®を探したりもします。普段は、ウエストが大きめの、オーバーサイズなんだけどシルエットが綺麗に見えるジーンズを穿くことが多いです」

── 今回、カスタマイズのベースにホワイトの501®をセレクトされましたけど、この一本を選んだ理由を教えてください。

miu 「普段はブルージーンズを穿くことが多くて、ホワイトジーンズはこれまで持っていなかったんですけど、これを機にチャレンジしてみようかなって。長く穿き続けることをイメージして、ホワイトだと汚れが目立ってしまうかもしれないけど、汚れやダメージが思い出として残るんじゃないかって、そう思ったんですね。綺麗に穿くのもいいんですけど、例えば(大好きな)ラーメンのシミができても、“あの時のラーメンのシミだ!!”って、思い出に残るじゃないですか(笑)」

マスターテーラーとともにカスタマイズ談義!!


今回は実用性を重視したカスタマイズ


── ラーメンのシミだっていい思い出になる(笑)。そんなホワイトの501®に、miuさんは色々なカスタムをしましたよね。まず、フロントポケットのサイドに、さらにポケットを付け足していますね。

miu 「小銭やガムをポケットに入れることが多くて、ジーンズに限らずジャケットやベストもポケットの多いものが好きなんです。片方にはジップも付けて、これなら小銭を落とさなくていいかなって(笑)。今回は実用性を重視したカスタマイズが多いんですけど、いい感じの仕上がりです」

── 左サイドにはハンマーループ(ペインターパンツなどに見られる大工用具を吊るすための帯)も付けていますね。

miu 「これはハンマーを通すためじゃなくて、私が飼っている愛犬の“しげる”を散歩させるときに、リードをこのループに付けたら、手ぶらで歩けていいかなって(笑)。ワークウェアらしい見た目も格好いいですし。しげるは散歩するとき、リードをあまり引っ張らないで、テクテクと私に付いてくるので、このハンマーループがあれば、いい散歩ができるような気がします。親バカならぬ、飼い主バカかもしれませんけど(笑)」

── (笑)。実用的なカスタマイズにmiuさんのパーソナリティが現れていて、いいと思います。左側のバックポケットにはブルーデニムのフラップも付いていますね。

miu 「ベースにはホワイトジーンズを選んだんですけど、ブルージーンズの要素も入れたいな、と思って、このフラップを付けてみました。はじめは、ブルーのフラップだと浮いてしまうかな? と思ったんですけど、完成したものを見てみると、割と馴染んでいたので、良かったですね。それに、長く穿き込んでいくうちにフラップが擦れて、アタリが出てきたらいいですね。フラップが付いたポケットには、さらにマチも付けてもらったんですけど、これならお財布も入りやすそうです」

漢字の刺繍をはじめ、愛犬“しげる”のリードをつなげるためのハンマーループ、デザインのアクセントとなるフラップ、追加されたポケットと独創的なカスタマイズ。


漢字四文字で“一蓮托生”


── 実用的なポケットやフラップのディテールは、miuさんが長くこのジーンズを愛用することを前提としたものですけど、miuさんは、ジーンズに限らず、モノを長く使い続けるタイプですか?

miu 「そうですね。言い換えれば、“捨てられないタイプ”かもしれませんけど(笑)。ジーンズも、私が大好きな古着のTシャツも、自分の体のサイズさえ変わらなければ、長く着続けられるので。 ジーンズが破れてしまったときも、はじめは“あぁ……破れちゃったな……”って思いますけど、ダメージもそのうちに恋しくなりますし、それはそれでファッションにもフィットしますし」

── ちなみに、miuさんがファッションを楽しむ上で、大切にしていることはありますか。

miu 「うーん……気分がアガるもの、ですかね。服屋さんで服を試着したときに、ルン♪って気分がアガれば、その服を買いますし、気に入ったものは長く着ていられますね」

── なるほど。そして、今回のカスタマイズの一番の目玉(?)に触れないわけにはいかないのですが、裾に刺繍で施された“一蓮托生”の四文字。これはmiuさんとこのジーンズが“一蓮托生”である、ということですか(笑)?

miu 「特に深い意味とか、重たい意味はなくて(笑)。いい言葉だな! と思い、入れてみたんです。漢字入れたら格好いいかなって。私、“和”や“粋”を感じさせるような、渋いものが好きで、それで漢字四文字で“一蓮托生”と。少しいかつい感じがしちゃいますかね?」

── いや(笑)、特攻服に入っているような派手な刺繍と違って、文字のサイズ感や刺繍の位置も絶妙なので、不良っぽい感じもしないですし、クールな感じがしますよ。

miu 「はじめはポケットに刺繍を入れようと思ったんですけど、結構目立っちゃうかな、と思って、裾に入れたんです。裾ならだんだん擦れてきて、変化も楽しめるんじゃないかなって。あと、マスターテーラーさんに、“途中で刺繍の糸を抜いても、刺繍していた部分は綺麗に跡が残るから、それはそれでアジになりますよ”って教えてもらって、それもいいなって」

パーソナリティを感じさせるカスタマイズの数々


よくできたと思います。自画自賛ですけど(笑)


── 今回、色々なカスタマイズをしてもらいましたが、“今後こういうこともしてみたい”というようなカスタマイズはありますか。

miu 「やりたいことがたくさんありすぎて色々悩んだんですけど、今回は実用的でワークぽいイメージでカスタマイズをしてみたので、次はもう少しファッションの要素が強いカスタマイズもしてみたいですね。例えばスラックスみたいなタックを入れてみたり、今回はあえて裾がたまるように裾直しをしていないんですけど、裾を自分に合わせて調整したりして、また格好いい、自分だけの一本を作ってみたいです」

── 実際に完成品を穿いてみた感想は?

miu 「気に入りました。予想以上によくできたと思います。自画自賛ですけど(笑)。早く履きつぶして、自分のものにしたくなります。私、気に入ったものがあるとそればかり着ちゃうんですけど、今度プライベートで海外旅行に行くので、もうこれ一本あればいいかなって。荷物多くなるのも嫌なので(笑)」

── ジップ付きのポケットがあれば、大切なものも盗難から守れますよ(笑)。

miu 「それ、いいですよね! 海外旅行でも役立ちそうです、このジーンズは」

── ちなみにmiuさんはこのジーンズをどういう服と合わせてみたいですか。

miu 「今回のように、ホワイトジーンズに白Tを合わせてみたり。潔いコーディネートがいいですかね。でも、ホワイトジーンズって、コーディネートの難易度が高そうで、お洒落な人しか穿きこなせないイメージもあって……私、失敗しちゃいましたかね(笑)」

カスタマイズを終えた完成品。フラップや刺繍がデザインのアクセントに


人とは違う感覚でもそれを貫けること


── いや、全然失敗じゃないですよ(笑)。ホワイトにホワイトでクリーンなイメージもありますし、シンプルな中で、靴やアクセサリーも引き立って見えますし。ちなみに、145年前の5月20日にブルージーンズ︎が誕生して以来、ジーンズは「自分を表現する自由なキャンバス」として世界中の人々に愛されてきたわけですけれど、miuさんがモデルや女優としてのお仕事の中で「自己表現」をするときに、大切にしていることはありますか。

miu 「言葉にするのは難しいですけれど、自分自身の感覚を大切にすること、人とは違う感覚でもそれを貫けること、ですかね。ブレない心を持つ人は周りの人たちも魅了するじゃないですか。そういう姿勢で仕事をすれば信頼にもつながりますし。私自身、一匹狼ぽい性格で、生意気で、でも若いからそれが許されている部分もあると思うんですけど、大人になってもブレない人でいたいなって思います」

── 最後に、miuさんから見たリーバイス®のジーンズの魅力とは?

miu 「穿き込むことで、ジーンズに思い出が残るところですかね。例えば古着屋さんでユーズドの501®を見ていても、それを穿いていた人の痕跡が見えますし、思いが残る一品ですよね」

── ジーンズとそれを履く人は“一蓮托生”なんだと。

miu 「そうですね(笑)」

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