Vol.9

LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE

澤木美里 
MIRI SAWAKI

501®を愛する女性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVI’S® MONTHLY MUSE」。第九回目のゲストは、ヘアメイクとしてファッション誌や広告の現場で活躍する澤木美里さんが登場。「とにかくシンプルなものが好き」と語る美里さんのデニム選びのこだわりから意外な将来の夢までお話を聞きました。

デニムはいつ頃から穿くように
なりましたか?

小さい頃から穿いていましたが、好きだなと意識するようになったのは大人になってから。ヘアのイメージ探しをしているとついつい目が留まるのが、デニムを穿いている女性の写真だったりするんですよね。そのデニムやヘアスタイルがというのではなく、全体の雰囲気に惹かれて。

501®について
どのような印象を持っていますか?

やっぱりデニムといったらLevi’s®というイメージは昔からあります。本当にいつも穿いているし、デニムは好きですが、品番とかは正直そこまでよく分かっていないんです。それでもいつも自然と手に取っているのが501®なんですよね。穿きやすくて、自然と自分に馴染んでいるのかなって思います。

美里さんにとってデニムは
どのような存在ですか?

一番安心できる服。ワンピースやスラックスなどいろいろな服を着ますが、たまに「今日これで良かったかな?」と不安になってしまう時もあって。でもそこに、デニムがあることで安心できる。他のアイテムがピンとこなくても自分らしくまとまるような感覚があります。

美里さんといえばストレートデニムの
イメージがありますが、
デニム選びのこだわりはありますか?

最近はローライズのボトムが流行っていますが、私は断然ハイウエスト。基本的に股上は深めのものが好きですね。形はフレアやワイド、スキニーなど本当にいろいろ穿きます。ピシッとした場に行くときはノンウォッシュのものを選んだり、撮影などたくさん動く日は古着で買ったものをカジュアルに着ることが多いです。あと、丈もこだわりの一つで、くるぶしが覗くくらいの長さにカットオフしてもらうことが多いですね。

現在、#育てるデニム プロジェクトにも
参加されていますが、
参加してみていかがですか?

これまでは古着のLevi’s®のデニムを買うことが多くて、新品を一から穿くということがあまりなかったんです。前の持ち主がいい感じに穿き古してくれたものばかりだったので、自分のデニムがどんなふうに育っていくのかを見れることがとても楽しみです。

美里さんご自身はどのような
スタイルが好きですか?

昔からごちゃごちゃしているよりはシンプルなものが好き。海外のモデルさんのポートレート写真のような、白Tにデニムでノーメイク、ヘアもナチュラルな雰囲気が好きです。おしゃれしてます!というよりは、本人の味が出ていてさまになっている。そういうスタイルが好きですね。

シンプルで時代に左右されない
オーセンティックなスタイルですね。
どういうところに
惹かれるのでしょうか?

感覚的に自分に合っているんだと思います。ファッションに限らず、考え方や感情もシンプルなタイプで、好きなものは好きだし、嫌なものは嫌。複雑なものよりもシンプルなものが生き方全体を通して好きなんです。

ファッション以外でも
一貫しているんですね。

撮影で使うメイク道具も「少ないんですね」と言われることが多いです。いろんな種類のアイシャドウやリップをずらーっと並べてお仕事される方もいらっしゃると思うんですけど、私にはそんなにたくさんは必要じゃなくって。道具も新作を常に追うというよりは、自分にとって間違いのないもの、安心できるものがあればそれでいい。全体的にそんな感覚です。

感覚的に本質的なものを選んでこられたからこそ、トレンドに左右されずに
美里さんの世界観がしっかりと
あるような気がします。

嬉しいです。でも、本当に感覚が先行型なので言葉にすることが苦手で、トレンドの旬メイクなどを聞いていただいてもうまく説明できないんですよね。やっぱり人によってそれぞれ似合うものは違うし、流行りだからといって全員が真似していいものになるかというと違うと思う。実際に会って、本人の雰囲気や好きなスタイルを知ることでおのずと何が似合うのかが分かる、そんな気がします。

ヘアメイクに対しての誠実さを感じます。
そのような流行などにいい意味で媚びない
スタイルは昔からですか?

そうですね。スタイリストをしていた母の影響も強いと思います。母はロゴの主張があるような服やミーハーなものが嫌いで、そういうものは小さい頃からあまり買ってもらえなかったこともあり、自然とシンプルな今のスタイルになったんだと思います。

クライアントワーク以外にも、自主制作でZINEを作ったりとご自身の世界観を
さまざまな形で
表現されていますが、
インスピレーションは
どこからきているのですか?

以前働いていたヘアサロン「THE OVERSEA」の影響は大きいですね。当時の日本ではまだメジャーではないけどニューヨークで人気のフォトグラファーの写真集など、サロンに置いてある洋書など一つひとつの感度がとても高くて刺激がいっぱいありました。あとはフランス映画の影響も受けています。

フランス映画のどういうところに
惹かれるのでしょうか?

ストーリーというよりも淡い空気感やビジュアルの雰囲気、質感に惹かれます。監督でいうと、ギョーム・ブラックやミア・ハンセン=ラブなどがすごく好きです。

最近のマイブームを教えてください。

昔から食べることがとにかく大好きなのですが、コロナをきっかけに料理にハマっています。料理はメイクと一緒で素材が大事。調味料も食材も素材がよければそれだけで美味しいので、地元の無農薬野菜の情報をインスタでチェックして、朝早くに買いに行ったりしています。

生産環境にも気を遣われているんですね。

なんでも安ければいいかというと、安いものには安い理由があるんですよね。牛や豚が狭い柵に閉じ込められて雑に飼育されていたり、ただ農薬を撒いて虫の被害がない野菜とか。完璧にできているわけではないですが、食も化粧品もできるだけ作られる過程を知ることは意識しています。ちょっと高くても、環境や動物のことを考えたモノ作りがされているものを選んでいきたいですね。

最後にこれからやりたいことや
将来の夢を教えてください

ヘアメイクはスタイリストやフォトグラファーと比べると、なかなか全体のディレクションで入る機会は多くないのですが、そういう自分の世界観を表現できる作品を少しずつ作っていけたらいいなと思っています。あとは、いつか東京から少し離れた土地で野菜を育てたり、自分のペースで料理を出すレストランとかやってみたいですね。

どちらも素敵な夢ですね。

ヘアメイクへの執着はそんなにないんですよね。とにかく何か自分の好きなことを表現できれば、なんでもいいのかもしれません(笑)。

澤木美里(さわき・みり)

2014年からフリーランスのヘアメイクとして活動。トレンド感のある高感度なヘアメイクにモデルからの信頼も厚く、ファッション誌や広告撮影を中心に活動している。