Vol.8

LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE

ナタリー 
NATHALIE

501®を愛する女性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVI’S® MONTHLY MUSE」。第八回目のゲストは、奥原宿のコーヒースタンド「HOTEL DRUGS」の看板オーナーとして知られるナタリーさんが登場。パリ生まれという自身のルーツからたどり着いたデニム選びの大切さから、ナタリーさんらしいオーセンティックの定義まで色々なお話を聞きました。

デニムとの出会いはいつ頃ですか?

小学生くらいだったと思います。私の父親は家でいつもLevi’s®ばかり穿いているような人だったので、私も自然と穿くようになっていました。動きやすいし大好きで、今ではたくさんのデニムを集めているくらいデニムラバーです。

デニムは新品派でしたか?
それとも古着派でしたか?

新品のリジッドデニムを穿けるようになったのは、だいぶ大人になってからですね。昔は安く買える古着屋さんで、自分にベストなサイズや型を探してよく買っていました。501® はもちろん、517™ や505™ も好きです。

その頃はどのようなスタイルが
好きでしたか?

自分で洋服を買ったりするようになったのは高校生くらいからなのですが、正直あまり変わっていないかもしれません。昔からTシャツにデニムばっかりだったので。でも、小学生の頃は安室ちゃんに憧れたりもしましたよ。ロングブーツは履かなかったけど、あのスタイルは今でもずっと可愛いと思ってしまいますね。

501®についてどのような印象を
持っていますか?

定番中の定番。その中でも、年代と生産地によって形が全然違うので、自分の身体や気分に合わせて選べるのがいいなと思います。

デニム一本一本のルーツに興味を持つようになったきっかけを教えてください。

私自身フランスにルーツがあるので、フランス製の501® とはどういうものなんだろうとずっと興味があって。ある時、90年代のフランス製の501®︎を見つけて穿いてみたら、自分の身体に一番しっくりくるようなフィット感を感じたんです。そこから作っている工場は侮れないなと…。昔は父親のデニムなどを適当に選んで穿いていたけれど、きちんと選べばこんなにしっくりくるんだということをその時に実感しました。

今気になる501®はありますか?

最近はメキシコ製のものもいいなって思ったり。ただ、デニムは深く掘りすぎると大変なので、程よいところで止めています(笑)

ナタリーさんにとって501®
どのような存在ですか?

いつもの自分に戻してくれるもの。ずっと穿いてきたからこそ特別な存在ですね。妊娠中はいつものように穿くことができないので、早くまたちゃんと穿ける日が来ることを楽しみにしています。

ナタリーさん流の
デニムスタイリングの
ルールはありますか?

トップスとのバランスなどは気にしますが、結局は穿いた時のしっくり感が大事。体調や気持ちによってその感覚は日々変わるので、毎日どの一本が自分にしっくりくるのかを見極めているような気がします。普段はデニムを先に決めてから他のアイテムを決めることが多いです。

501®しかり、オーセンティックなものに
対して
どのようなイメージがありますか?

どれだけ他のアイテムに浮気をしても、最終的に戻ってくるところのような気がします。例えば、ドーナツひとつとっても、チョコレートがたっぷりついたものが食べたいと思っても、結局オールドファッションを食べている自分がいるんですよね。アイスも新作のアイスをついつい買いたくなるけど、いつも定番のスイカバーを選んでいたり。目を逸らせないというか、当たり前にあるものだけど、やっぱり一番すごい!みたいな。食べることが好きなので、どうしても食べ物の話になっちゃいますね(笑)

27歳で「HOTEL DRUGS」をオープンさせて
から今年で8年目となりますが、
「HOTEL DRUGS」はナタリーさんにとって
どのような存在ですか?

ありきたりな言葉かもしれませんが、子供みたいな存在です。オープンしたての頃は、おばあちゃんになるまで一人で守っていくんだと、自分が良いと思ったこと、やりたいことだけをやっていましたが、ありがたいことに同じ感覚や想いを持った信頼できる仲間に恵まれたので、今では彼らスタッフと一緒にチームで育てている感覚です。

今まではとにかくお店だけを見ていたのが、
スタッフや関わる人が増えていったことで全体を
見ているような感覚に変化していかれたの
ですね。

そうですね。自分の腕の中にいた赤ちゃんが、いつの間にかたくさんの仲間に囲まれて、大きなゆりかごに揺られるように成長してきているんだと日々感じています。

27歳で「HOTEL DRUGS」をオープン
させてから今年で8年目となりますが、「HOTEL DRUGS」はナタリーさんに
とってどのような存在ですか?

ありきたりな言葉かもしれませんが、子供みたいな存在です。オープンしたての頃は、おばあちゃんになるまで一人で守っていくんだと、自分が良いと思ったこと、やりたいことだけをやっていましたが、ありがたいことに同じ感覚や想いを持った信頼できる仲間に恵まれたので、今では彼らスタッフと一緒にチームで育てている感覚です。

今まではとにかくお店だけを見ていたのが、スタッフや関わる人が増えていったことで全体を見ているような感覚に変化していかれたのですね。

そうですね。自分の腕の中にいた赤ちゃんが、いつの間にかたくさんの仲間に囲まれて、大きなゆりかごに揺られるように成長してきているんだと日々感じています。

店内の内装や、グッズ、SNSなどを通して伝わる、ナタリーさんのクールな感性が魅力的ですが、
そのインスピレーションはどこから来ているのでしょうか?

アメリカンカルチャーが大好きなヨーロッパ人と日本人のミックスというユニークなバックボーンが多少なりとも関係しているような気がします。また、私がおばあちゃん子で小さい頃に時代劇をいつも一緒に観ていたということもレトロなものに惹かれる要因のひとつかもしれません。色々なカルチャーがエッセンスとしてミックスされているというか…。あとは、自分や周りを皮肉るようなシュールな面白さが個人的に好きで、自分が楽しくいられるようなものに囲まれて、笑っていたいし、みんなにも楽しく、笑顔でいてもらいたいと思ってやっています。

ナタリーさんが楽しむことが、
みんなが笑顔になるクリエイティブに
繋がっているんですね。

本当にそう思っていて、だからこそお店も自分やスタッフが楽しく働ける環境にすることが一番大事。そこからお客様のことを考えるというのが私らしい店づくりなのかなと思います。

性格的な面で、ナタリーさんの思う自分らしさはどういうところだと思いますか?

いつも大事にしているのは自分に嘘をつかないこと。いいことも悪いことも割とそのまま言ってしまえる、割と正直なところだと思います。

性格的な面で、ナタリーさんの思う
自分らしさはどういうところだと
思いますか?

いつも大事にしているのは自分に嘘をつかないこと。いいことも悪いことも割とそのまま言ってしまえる、割と正直なところだと思います。

小さい頃からですか?

これは大好きなおばあちゃんの教えで、昔から大切にしています。おばあちゃんには、「嘘をつかないで、いつもニコニコしていなさい」と言われたけど、ずっとニコニコしていることはできないので、嘘だけはなるべくつかないようにしています(笑)。

最後にこれからやりたいことや
将来の夢を教えてください。

まずはチームのみんなのやりたいことを実現させたいです。わたしがそうだったように、わたしたちのような職種って、手に職を持つ代わりに暮らしていくのがやっとな生活だったりして、いつか自分のお店を!と思っていても実現させることが本当に難しくて。彼らの人生に少なからず関わらせてもらっている以上、チームのみんなが少しでも楽しく日々を送れるように、彼らの夢ややりたいことを掬い上げて、実現させる手伝いができたら、そんな本望なことはないなぁと思っています。あとは父がフレンチシェフをしているので、父がリタイアしたら一緒にお店をやりたい。父が料理を作って、私はそれをつまみながら食後のコーヒーを淹れる。そんなお店もいつか開きたいです。

Nathalie(ナタリー)

パリ生まれ、日本育ち。コーヒースタンド「HOTEL DRUGS」オーナー。16歳の時にダンサーを目指して上京。バイト先でコーヒーの魅力にハマり、有名コーヒーロースターで経験を積んだのち、2015年に独立。奥原宿に「HOTEL DRUGS」をオープンさせる。バリスタとしての確かな腕前と、独自のセンスが光る世界観、そして気さくな人柄に多くのファンを持つ。